ムウアロハ 手仕事の日々

オリジナルボディワーク。からだとこころを施す手仕事。

手放すこと

今日で母が亡くなって一ヶ月たちました。

早いなあ。



この一ヶ月で私自身大きく変わりました。


4/1までの自分を思い出すと別人のようです。


私の人生の歴史年表でも『平成』という時代が感謝と共に終わりました。




今辛い想いをしている人や
過去への執着をなかなか捨てられない人に
私の稚拙な経験が小さな灯りとなるのなら。。。
ほんのちょっと考える角度が変わるなら。。。


思い付くまま書いてみます。

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平成4年(29才)から四半世紀、25年かけて築いてきたもの。

永遠に続くと思っていたもの。

人生の全てをかけて大切にしていたもの。

それが泡のように消えてなくなり。


今後の人生をどうやって生きていけばいいのか、全くわからなくなりました。


人生初の「絶望」でした。



この2、3年の私は
元気だけれど川底は真っ暗。
たくさん泣きました。


布団に入ると闇夜から「絶望」が襲ってきて眠れない日々。



それが。。。。


母が亡くなったあと、絶望も悲しみもきれいサッパリなくなっていたのです。

実は今も驚いています。



ようやく「手放す」ことが出来たのかと。

あとには感謝だけ残りました。



最近わかったこと。


「手放す」とは、「すでにそうなっているもの」をまっすぐ全部受け入れること。


「すでにあるもの」を「そうでないもの」にくつがえすことは決して出来ないこと。


そして「抵抗しないこと」。


抵抗することが強さの証だと勘違いしてました。

手放して裸になると傷つくことになる、とも勘違いしてました。




手放さない限り「うその自分」をずっと演じなければならないのですね。



手放して「ほんとうの自分」が殻を破って出てきたなら、
そのほんとうの自分は、もう何ものからも傷つかないのですね。




受け入れるのは、今この瞬間の自分自身であって、
人生の状況ではないこと。




「今ここにいる自分」だけを生きないと、苦しみや痛みがどんどん育ってしまうことも知りました。



心の苦しみに抵抗しない。


痛みを避けたところで逃げ場はなく、解決も改善もしない。


にせの逃げ場はたくさんありますよ。
怒りや八つ当たりや暴飲暴食や何かに没頭したりおぼれたり・・・


でもそんな一時しのぎでは絶対に軽くはならないのです。



痛みに抵抗し、痛みを否定すると、
行動も思考も全てが痛みに汚染されてしまう。


そして、心のどこかに可哀想な私という「被害者アイデンティティー」を作り出してしまう(笑)。



それでは決して救われない。
幸せにもなれない。
わたしの人生が本当に可哀想になってしまう!
それは嫌だ!!!(>_<)



だから去年秋あたりから、なるべくあるがままにほおっておきました。



絶望、悲嘆、恐れ、孤独、など、苦しみがどんな形でのしかかってきても、
それを「ハイハイまた来たんやね~」と、ありのまま受け入れ、観察して、抱き締めました。



そうこうしているうちに年が明け、春になり、
4/2に突然の母の死。


そのあとの劇的な変化。


心の底辺を覆っていた黒い霧が晴れて
過去が遠い遠い懐かしい存在になり
目の前に何もなくなって
ただポカーン。


ふと気付くと
あんなに抱えていた荷物はなくなり、
身軽な手ぶらになっていました。


残り香は「感謝」でした。


過去の全てが今の私を作っています。




今ここにあるだけ。



今ここに生きていることだけに意識を向け、
過去をただの過去として埋葬することは、
絶望や悲嘆の終焉、すなわち「過去の死」になるのだと。



母と一緒に過去の私も死んだんだなあ~。



母が救ってくれました。




動物と話したり誰にも心を開かない子供になつかれたり、
母は少し不思議な人でした。

亡くなってからもまだ、娘に不思議な力を与えるなんて。



母ちゃん、凄いよ、ほんとありがとうね。

感謝してもしてもしきれないよ。

まだ近くにいるよね。

私もう大丈夫だよ。




何にもなくなって
スッキリサッパリした気持ちで
快晴の空のような心で
令和を生きるよ。


新しい時代を新しい自分で生きるよ。



人生一度きり。
人生はアドベンチャー


あと生きても20年くらい。


妹は介護の資格があり、私はボディワークが出来る。


日本のどこででも生きていける。


IRが出来てしまう大阪を離れて
居心地のいい町で暮らしてもいいな


ボディワークでなくても他に何かしても
どんなことをしても生きていける。


未来はわからないから面白い。


どんなことが起きてくるのか
ワクワク。

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顔剃りしてもらう近所の理容店「Blue」さんから凄い言葉をもらった。


『お母さんのお腹から出たむうさん、今度はむうさんのお腹にお母さんが入ったのですね』




f:id:moomoon6355:20190502211215j:plain(熊本から初物のスイカが送られてきました!!!(^o^))