6月6日(月曜日)☁️🌞
今朝の気温は6℃
北海道に来てからずっと「低温濃霧注意報」が出ています。
今日はこの旅のメインイベント、知床一日ガイドツアー。
早朝タクシーで浜小清水駅へ
釧網本線で知床斜里駅
駅前8:10発のバスでウトロへ(1時間)
駅前の青銅で作られたでっかいオブジェ
バスは行きも帰りも私一人
ずっと流れていた中国語が切ない
インバウンドがなくなり
コロナが追い討ちをかけ
コロナが落ち着いてきたらあの事故(>_<)
ガンバレ知床!
こちらに来てからバスの景色はずっとこんな感じ
オホーツク海
窓一面海
オタモイ???
調べてみました
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オタモイ
アイヌ語で「砂の入り江」。
オタモイには、知られざる歴史が。
昭和初期、オタモイ遊園地という一大リゾートがあった。
メインは切り立った崖の中腹に建てられた巨大な旅館「竜宮閣」。
崖の上に何本もの支柱を立て、建物のほとんどが海に張り出し、当時は清水寺より迫力があると言われていた。
しかし戦争で遊園地は閉園、終戦後の再開を目前にして火事で全焼。
今は名前だけ残っている。
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窓からオシンコシンの滝
今日は一日、専門のガイドを頼みました。
車がないのと、ヒグマの生息地の森へ入るから。
今の時期はヒグマの活動期。
知床五湖の森は、高度な講習を受けた認定ガイドと一緒でないと歩けない。
(しかもスタート時間の予約が必要)
(入る私も簡単な講習を受けないといけない)
いろんなガイドツアーのHPを見て、何となくで決めました
ガイド歴18年のベテランガイド、女性のアイさん。
『直前のメール』
道がぬかるんでいること、マダニ対策で長靴を貸してくれること。
そして
食べ物(飴、ガムなども含む)は森には持っていけないこと。
熊は犬の10倍の嗅覚
特に甘い匂いは引き寄せます。
甘味料の入っていない水かお茶はOK。
※いろはすの味がついているものやスポーツドリンクなども✖︎
獣道に入る前にうがいして口をすすぎましたよ。
のど飴の香りのついた呼気も危ない。
サバサバ明るい、アクシデントがあっても頼りになりそうなアイさん
車に乗ってすぐにこんな話をされて😱
「昨日ね、子鹿をくわえて嬉しそうにルンルン❤️って歩くヒグマが私の車のすぐ横を通ったんです
彼らはフロントガラスなんか簡単に割りますからね
催涙スプレーつかみました」・・と😱
この時期はよく会いますよーと🥶
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■知床の森(ガイドしか入れない獣道)
知床自然センターに車を置いて
そこから徒歩で森へ
ここんとこの雨でぬかるんだ獣道を歩きます
そこここに熊が出そうな気配(>_<)
鹿がいるってことは熊もいる
ミズナラ
ミズナラの赤ちゃんと柏の赤ちゃん
◉熊鈴について
熊鈴つけようとしたら止められました
カバンに付けて鈴を鳴らし続けながら歩く →✖️やっちゃいけない
確かにおおきな音で熊は一瞬逃げるけど、鳴らし続けると慣れるのと、鬱陶しいから余計に出てくる
特に子供を連れた母熊は凶暴で、鈴の音がうざくて、興奮して音をつぶしに来る
(だから上高地のガイドさんも鈴はやめとけって言ったんだ)
基本的に熊は人間を避けます!
臆病なのではなくて、うざいことから離れるのです
鈴は鳴らさず、山道を歩きながら、奥深くまで響くように、
時々大きく柏手を何度か打つ(鉄砲の音にも似てる)
短い大声を出す
そしてそのままじっと耳をそば立てるのです
熊が近くにいたのならガサガサっと逃げてゆく音がする
(今日2度ほどありました😰)
熊はしゃあないなあとほとんど去ってゆくそう
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熊に遭遇したら・・・(レクチャーより)
◉クマがこちらに気づいていない場合
気づかれないように、クマを見ながらそっと静かに後ずさりして退避してください。
◉クマが近づいてきている
クマは、人であることを認識すると基本的にその場から立ち去ることが多いです。
近づいてくる場合は、こちらが人であると認識していない可能性があり、人だと理解させるために、石や倒木の上に立って、大きく腕を振りながら穏やかに声をかける。
(上高地でツキノワグマに会った時も、ガイドさんがオーーオーーと声を出して大きくゆっくりと両手を振っていたら反転して藪の中へ引き返した)
◉人だと認識しても近づいてきている
非常に稀なケースですが、逃げない時があり、これはクマがこちらを捕食目的として近づいている可能性が高い。
車内や木の上など、避難できる場所があればそこへ退避してください。
近くに逃げ場がない場合には、石や倒木の上に立ち、自分を大きく見せて大きな声や音を出して威嚇してください。
2人以上いる場合は、必ずまとまって行動してください。
また、クマ撃退用スプレーを持っている場合は、噴射準備をしてください。
◉クマと突発的に遭遇した場合(20~50m)
あわてずにゆっくりと両腕を大きく振りながら、穏やかに声をかけてください。
突進に備えて、クマとの間に障害物(立木など)が来るように静かに移動してください。
◉クマがこちらを無視している場合には
クマから目を離さずにゆっくり離れる。
急な動きはクマを興奮させてしまう。
逆に動かないでいると、敵だと判断され、襲われる危険性が高くなります。
◉クマが目の前にいるときに遭遇した場合(20m以内)
驚いて走って逃げると、クマは素早く動くものに反応するので攻撃をしてきます。(5秒で60〜80m走る。絶対逃げ切れない。)
クマも人を恐れているため、更に怯えさせるとストレスのあまり暴走します。
静かに、ゆっくり落ち着いて両手を大きく振りながら穏やかに声をかけながら、そっと後ずさりしてください
◉威嚇突進の場合
突進の多くは威嚇のための突進で、途中で止まって後退する場合が多いです。
穏やかに声をかけながら、クマとの間に障害物を置くようにゆっくり後ずさりしてください。
クマ撃退用スプレーがある場合は、噴射準備をしてください。
◉本当の突進の場合
スプレーがない場合、その場に倒れこんで防御態勢をとってください。
◉襲われたときの防御態勢
(熊はお腹を割いてきます)
首の後ろに両手を回し首を守り、うつぶせになり、ひっくり返されないように足を広げる。
リュックサック等を背負っている場合はプロテクターの代わりになります。
転がされてもすぐに元の姿勢に戻ってください。
西女満別駅のことを話したら
「強烈な鼻が曲がる獣臭、恐らく熊ですね。
しかもそう遠くない時間にそこに居た。彼らはドアも開けるからね」と🥶
(アイさんもタクシーの運転手さんも、西女満別駅のこと知らなかった)
アイさんたちガイドは、ヒグマと人間の関係の悪化を恐れています。
観光客が車からお菓子や食べ物を与えることが増えてきていることも頭を悩ませています。
(絶対辞めてね!キツネにもね!
キツネは人間の食べるものでカイセンという病気になって必ず死にます。
小清水でもカイセンを発症したキツネを見ました。
痩せ細り、毛が荒れて尻尾がくの字に曲がり、こちらにご飯ちょうだいと歩み寄ってきます。
野鳥ガイドさんが「一か月もつかなぁ、可哀想に」と。。。
可愛い❤️とその場限りの自己満足で食べ物与える人がものすごく増えているそうです)
知床とヒグマは切っても切れない関係。
知床を守る人たちはいつもヒグマの将来を考えている。
ヒグマがそのまま静かに山にいてくれるように、人間も努力しないといけない、と。
アイさんが羅臼に一人で登った時に30分ほどヒグマと一緒に夕日を見た
その経験は一生忘れられない思い出だと話していました。
岩にに腰掛けてほんとに夕日を見ていたそうです。
『駆除』という言葉が切ない、とも。
ヒグマは神様(カムイ)
境界線(結界)を超えてはいけない。
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道のない獣道を周りを注意しながら歩きます
何頭も鹿がいました
(鹿がいるってことは、食べる熊もいる🥶)
熊に食べられた鹿の骨
手前は頭蓋骨
鹿は奈良で見慣れている🤣
あまりの寒さに羽化したまんま昨日か今朝死んだ春蝉
船の最後の姿が撮られたところですね
あの日朝の海はベタ凪で、昼になって急に風が強くなり白波が立ってきた。
急な変化は知床につきものだけど、あの日の変化はビックリしたと。
アカゲラの開けた穴
下を斜めに彫ってるのは雨水を出すため
下は冬用スパッツ、ジャージ、山用ズボン
上は冬用シャツ、長袖シャツ、フリース、ウインドブレーカー
寒くなるのはわかってたけど想像以上で(>_<)
小清水のモンベルでまさかの分厚いフリースと手袋を買いました🧤
昨日か今朝、蝉の幼虫を食べるのに熊が掘り返した跡
根の付近の土を耕してくれるから、木にとってはありがたい😀
1年で1節
森のハシブトカラスは熊の番人
熊がいれば騒いで教えてくれる賢い隣人
クワガタはいる
カブトムシはいない
イチイの木
オブジェみたい
固いキノコ
知床自然センターでお昼
ヒグマ = キムンカムイ(里山の神様)
センターの中が綺麗で素敵で
ミニシアターやカフェもあって
カレーと自家焙煎珈琲(L)
知床五湖
■知床自然センター
https://center.shiretoko.or.jp
スタッフさんがアイさんと私に熊のシールをくれました❤️
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■知床五湖の森
五湖→一湖へ
まずは私も15分ほどの簡単な熊の講習を受ける
講習受講終了証
熊の目撃情報
熊本体、ウンチ、水芭蕉の根が食べられていた日付と地点など
アイさんも先日、ご夫婦をガイドしていて熊に遭遇
近づいてきたから対処してツアーはそこで中止(その場所から先は逃げ場がないから)
ご夫婦はアイさんの迫力に驚いていたと(笑)
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ヒグマ
*5〜7月はすぐその辺にいるのでガイド必須
(食べるもの→山菜、水芭蕉、鹿の子供、カモメの卵、土を掘って蝉の幼虫など)
*8月は山へ、木の実や松ぼっくりを食べに行くのでガイドはなくても
*9月からは鮭を取りに川へ行くのでガイド不要(鮭をお腹いっぱい食べる)
*12〜3月初めは冬眠でほぼ熊はいない
(最近は冬眠しない熊も)
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子熊の爪痕
大人熊の爪痕
◉五湖
◉四湖
中をのぞくと😁
なんの足跡?🥶
◉三湖
◉二湖
◉一湖
何時間も歩くのが嫌な人
わざわざガイドをつけて熊のいる森を歩きたくない人
さくっと見て「知床五湖に来た」と満足したい人
バスツアーの人たち
・・・はみんなこの一湖だけ見て帰る
一湖の周りの木道を1kmほど歩ける
記念撮影用
知床五湖終了〜
4時間歩きました
車でウトロ道の駅へ戻り、アイさんとサヨナラ(寂しい😔)
アイさん、なんと、昔南堀江で働いていたそう❗️(O_O)
だから関西弁か〜そして面白いんや😁
違う季節に知床に来て、またアイさんにガイドを頼みたいと思います。
ご夫婦でpikkiピッキというガイドツアーをされています。
知床自然センターでも、五湖のスタッフさんとも、気さくにいろんな話をしていたので、皆んなが認める人気のガイドさんなのかと。
TVの撮影で有名女優さんもガイドしたそう。
もし知床でガイドを頼むならぜひ🤗
■pikki
https://www.shiretoko-pikki.com/
お昼をはさんで午前3時間、午後4時間
合計7時間ほどお話しながらゆっくり歩きました。
ヒグマの緊張からの解放と程良い疲労感
帰りのバスでは爆睡でした
知床斜里からは釧網線を1時間以上待たないといけないので、事前にハイヤーを頼んでおきました。
なんと運転手さんも元大阪人(茨木市)!
ふれあいセンターに戻り、温泉にゆっくり浸かって
夕食はよく歩いたので豚の生姜焼き定食❤️
11時には爆睡💤
■知床の冒険
■THE LIMIT 公式トレーラー