ムウアロハ 手仕事の日々

オリジナルボディワーク。からだとこころを施す手仕事。

ヘレンとチュンと森の診療所

本に出会いました

生き方を変えてくれるような「出会い」でした(大げさな^_^)

 

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北の大地の草原で一人ぼっちで何時間もぼんやりしている子ぎつねを、野生動物診療所の竹田津先生が引き取り、奥様と精一杯の手当て

 

エキノコックスの検査は大丈夫

 

ミルクもご飯も食べない

ただぼんやり

そのわけがわかりました

 

「目が見えない」

「耳も聞こえない」

「鼻もダメで匂いがわからない」

 

特に匂いは野生動物にとっては致命傷

 

車にぶつかって脳をやられたのかも

 

「この子、死にたがってるんじゃないかな」

 

安楽死・・・

先生は覚悟しました

 

でも診療所で生きてるおばちゃんギツネのメンコに預けてみました

 

メンコは心の病です

自分の尻尾を噛みちぎり

自分の足の骨を噛み砕き

先生はメンコを18回も手術しました

尻尾と後ろ足は無くなりました

 

でも心はとっても優しくて

これまで傷ついた子ぎつねを何十匹も世話しています

 

 

目も耳も鼻もきかない真っ暗闇の子ぎつねを、同じ三重苦のヘレン・ケラーになぞらえて、ヘレンと名付けました

 

それから一ヶ月という短い間のお話です

 

 

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ミルク飲まない 哺乳瓶を噛むだけ
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ヘレンの最期は衝撃でした

涙が止まらずしばらく嗚咽でした

 

 

 

昨夜、出張施術でしたが、いつもお喋りに花が咲くお母さんと娘さんが最近はスヤスヤ寝てくれるんです

 

手を動かしながら何度もふっとヘレンが浮かんできて

涙がこぼれました

 

 

 

ストーリーはかなり変えてますが、ヘレンが映画になりました(2006年・大沢たかお主演)

実家で観てみようと思います


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この本も読みました

 

スズメは高い知能があるんだと驚きました

様々な感情もあり

好奇心旺盛なおてんばな性格だということもわかりました

 

 

ワクワクさんは関西動物協会の役員をしていて、スズメが大好き

昨日施術に来てくれて貸しました

 

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もう80代の竹田津先生

北海道の野生動物診療所でたくさんの傷ついた動物たちを治療し、自然にかえしている

 

60年の中でさまざまなドラマがある

先生の本をいろいろ読んでみたいと思います

 

 

 

野生動物は家賃も薬代も払ってくれません

どんなに苦労して助けても、サヨナラもありがとうも言わずに野生へ去っていきます

 

別れ際、頭にウンチをされたり、後ろ足で蹴られたり(笑)

 

それでも助けられる命は助けたい、と思うのが人間という動物です

 

 

竹田津先生のショートエッセイです

■北の森の診療所便り
https://kaiseiweb.kaiseisha.co.jp/a/kitanomori/