4月18日(木曜日)
妹と日本酒好き友人たちとで
日本酒発祥の地、三輪へ行きました。
随分前から今西酒造の「聖酒巡礼ツアー」に申し込んでいました
が、「喪中に神社へ行くものではない」というのを気にして一時は中止にしようかとも。
日本神道だけでなく、仏教やキリスト教、イスラム、ユダヤなど、世界のあらゆる宗教を知っている著名な方に思いきってメールで問い合わせをしました。
◆短い返信が来ました。
「問題はないです。
喪中の参拝禁止は迷信です。
その証拠に、昔は、神社と寺は神宮寺という一体でした。
明治にこれを強制的に分けただけ。
天皇を崇め幕府を倒そうとする輩を潰すため江戸末期に神社は隅へ追いやられ、寺の権威が強くなり、喪中の神社参拝禁止が出来たわけです。
故人を想って静かに手を合わせるのは良いこと。
迷信を気にしないこと。
一番は故人の供養を大切にすることです。」
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◆酒蔵のツアーコンダクターSさんも念のために三輪神社に聞いてくれました。
「お母さんをないがしろにして楽しむのは良くないけれどお母さんを思いながら手を合わせて、三輪の山や空気でご家族さんの気持ちが良い状態になって供養ができるならどうぞ神様に手を合わせてください」
と言われたそうです。
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それで決行!となりました。
6名でのツアー。
ツアーは私は旧正月以来2回目。
コンダクターのSさんの人柄の素晴しさ。
神社の勉強も凄くされている。
この日は「鎮花祭」という年に一度のお祭りでした。
日本の名だたる製薬会社のお偉いさんたちが200名ほどスーツで本殿の中で祈祷を受けてました。
三輪は「醸造の神様」でもあり「くすりの神様」でもあります。
年に一度、この日にしか売らない忍冬(すいかすら)の入った特別な薬酒を2本買いました。
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三輪神社の展望台はまだ桜も残ってました。
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お昼のあとは待ってました!の試飲。
(今西酒造の酒蔵で7種類試飲しました)
三輪のささゆりの酵母を使った日本酒や
室町時代の製法で作られた日本酒も飲みました。➡ *『山乃かみ』
*大神神社の神域においてササユリの花から酵母の分離を試み成功し、その後の研究で、清酒醸造に適した奈良県独自の酵母であることが判明。
このことから「うま酒三輪」と云われる故事に鑑み、お酒に縁深い聖地の名称を考慮し「山乃かみ」と命名。
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7種それぞれ全く味が違う。
とれも個性的で
どれも美味しい。
日本酒で作った梅酒「梅杉謙信」はこれまで飲んだ日本酒梅酒で一番かも。
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◆雑味のない理由
・今西酒造は洗米を大量に洗える機械は使わず、手で、しかも10kgずつ丁寧に洗う。
・仕込みの移動をホースや機械ではなく、手でスコップでの移動。
・三輪でしか作られていない酒米「露葉風(つゆはかぜ)」を使用。
名酒を確実に作ると言われている超優等生の酒米「山田錦」よりも10cm背が高い。(太陽をたくさん浴びるが折れやすく育てにくい)
これで余計なものが全て取り払われ、雑味が一切ない、きれいな日本酒が出来上がる。
どれを飲んでもやっぱり感動でした。
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この日は鎮花祭以外にも縁を感じる日でした。
Sさんですら滅多に会えないという社長(いつも蔵にこもっている)に偶然会えたこと。
とても良い感じの若社長でした。
そしてこの日に両陛下が三輪とも縁の深い伊勢神宮にお越しになられてたこと。
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ツアーが終わって
みむろの喫茶室でお茶して、絶品豆腐とひろうすを買って帰りました。
朝堀り筍も3本で500円!
お酒と合わせて薬酒やみむろや筍や豆腐や・・・
帰りはみんな荷物がぎっしり。
Sさんからお土産も頂いてみんな感激してました。
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帰りは妹の顔がこれまでと全然違ってました。
お腹の底から笑ってました。
つきものが取れてスッキリしたー!と笑う妹にホッとしました。(^-^)
キラキラ青空快晴。夏日。
私も妹もどっと疲れが出ていたので
三輪に行ってほんとうにほんとうに良かったです。
Sさんが「お母さんも一緒に来てましたね」と。
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いつか私も妹も空へゆく。
生きてる間は母ちゃんに誉めてもらえるような生き方をしたいな。